君の知りたいリフォーム 奈良が分かってくるはずです

彼女はリーダー役を仰せつかっていたにもかかわらず、指導員のすぐ隣の部屋で午後じゅうマリファナをふかしていたという。 「私が無茶をするのは、自分が無防備になった気がするときよ。
そういう気持ちを忘れたくて、目をそらすために別のことをするんだと思う。 限界を試したいときもあるし、いろんなことがごっちゃになるときもある。
結果がどうなるか少しは考えるけど、そんなのは無視する。 やりたいことはやらなくちゃと思うから。
なぜか自分にだけは悪い結果が起こらない気がするの」。 S大学への進学が決まっている優秀な18歳の男の子も、同じような考えだった。

彼は一時期、地元の商店でちょっとした品物をちょくちょく万引きしていた。 自分は悪くない、だから自分には何も起こらないはずだと思っていた。
17歳の女の子は、「バカをやらないと気がすまない」のだと語った。 群れを追いだされ、別のテリトリーを探しもとめるアカゲザルのFのように、彼女も「遠くに行って世界のことを知りたい。
自分の力がどうなのか確かめずにはいられない」と言っていた。 だから彼女は夜中の2時半に、犯罪が多発するぶっそうな界隈をひとりで歩きまわったりする。
「胸がどきどきする感じがいいの。 アドレナリンが駆けめぐるのよ。
自分の限界がどこにあるかわからないから、それを見つけたいと思う。 自分に何ができるか確かめたいの」ティーンエイジャーの無茶な行動については、よく言われることがある。

第一に、ティーンエイジャーのほとんどが愚かなことをするが、それで深刻な事態に陥る者はごく少数だ。 たいていは無事にやり過ごす。
心理学者によると、危ない行動のかなりの部分は、正常であり必要でもあるという。 思春期専門の精神科医で、「N」(N訳、W出版)という著書をもつL・Bは、ティーンエイジャーの向こう見ずな行動は濡れぎぬを着せられていると主張する。
親はその手の行動をすべてひっくるめて恐ろしがるばかりで、詳しく考えようとしない。 まず親が目を閉じて、深呼吸したほうがいい。
アカゲザルのFではないが、人間のティーンエイジャーも自分が何者か確かめ、居場所を見つけるためには、危なっかしいことをしなければならない。 そこで親に求められるのは、そうした行動のどこまでが正常な範囲内で、どこから行きすぎか見きわめることだ。
これは子ども個人によるところも大きいので、かなりむずかしい判断である。 なかには文化祭の劇に出演したり、数学の上級クラスを選ぶことさえ、本人にとって十分すぎる冒険ということもあるだろう。

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